2018/04/23
「小商いのすすめ~経済成長から縮小均衡の時代へ」平川克美
単なる文明批判でも、古き良き時代へのノスタルジーでもなく、
経済成長が止まり、社会として成熟し老いへのプロセスを辿る日本に必要なものは、
生物の人間として原点に立ち戻ったヒューマンスケールな考え方である。と言っています。
文明の発達によって解除された生存戦略(社会性、地縁、血縁)のスイッチを入れなおす。
私自身が目指している「小商い」への動機、思いに近く、共感。
それを明解に言語化してくれ、腑に落ちました。
以下、特に心に留めておきたいフレーズを要約して引用しました。
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「大きい問題」は「ちいさい問題」が積み重ねられた結果である。
問題の解決は、無数の小さな問題を自分の問題として引き受ける
無数の小さな人々が地道な努力を重ねることによってのみ、成しうる。
小商いとはまさに、ちいさな問題を考える際に取りうる立ち位置から、
ビジネスや社会にかかわるということ。
ちいさな問題が、それを自分の問題として引き受けるところからしか
解決の糸口が見いだせないということは、この問題を解決できるのは、おとなだけである。
おとなとは、本来自分には責任のない「いま、ここ」に対して責任をもてる人である。
責任がないことに責任を持つときに、はじめて
「いま・ここに」生きていることの意味が生まれる。
自分が「いま・ここに」いるという偶然を必然にかえることができる
Yahiro
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